東京・港区「《港区立郷土歴史館企画展》『匠の世界 -木工芸家・中䑓瑞真と彫金家・服部雅永-』開催」

港区立郷土歴史館は、1月16日(土)~3月21日(日)に「匠の世界 -木工芸家・中䑓瑞真と彫金家・服部雅永-」を開催いたします。
日本では古来より自然の恵みを受けてモノをつくり、生活に利便性と潤いをもたらしてきました。育まれた技術は独自の文化を醸成し、その時代の歴史を彩ってきました。こうして培われた現代に生きる技のありようを伝統工芸といいます。港区でもさまざまな匠たちが技を磨き、伝統工芸を今に守り伝えてきました。
本展では木工芸家・中䑓瑞真と彫金家・服部雅永に焦点をあて、館蔵作品を中心に、図面や制作道具、制作工程の映像もあわせて展示し、港区が誇る「匠の世界」をご紹介します。

中䑓瑞真 なかだいずいしん (1912~2002)
千葉県に生まれ、13歳で東京の指物師竹内不山に師事し、茶道関係の木工技術を学ぶ。21歳で港区西久保巴町(現在の港区虎ノ門三丁目)に独立したのち、茶の湯の棚物などを制作。のちに桐材の刳物を意欲的に手がけ、昭和37(1962)年以降、日本伝統工芸展で受賞を重ね、日本工芸会理事及び木竹工部会長を歴任。同59年、重要無形文化財「木工芸」保持者(人間国宝)に認定され、3年後に港区政功労者表彰を受け、平成9(1997)年には港区名誉区民に選定された。

服部雅永 はっとりまさなが (1918~2005)
彫金師服部珉楽の子として、港区虎の門一丁目に生まれる。14歳の時父が急逝したため、高輪在住の飴谷有珉に師事し彫金を学ぶ。20歳で独立、各種工芸展において幅広い活動を続け、晩年に至るまで刀装金工の制作に従事した。伝統技法を応用した装身具のほか、銅板金に絵画的文様を打ち出す彫金額を制作した。文部大臣奨励賞など多数受賞。昭和62(1987)年に黄綬褒章を受章し、平成4(1992)年、港区指定無形文化財保持者に認定された。

「匠の世界 -木工芸家・中䑓瑞真と彫金家・服部雅永-」
https://www.minato-rekishi.com/exhibition/takumi.html

■開催期間  :令和3(2021)年1月16日(土)~3月21日(日)
■会場    :港区立郷土歴史館 特別展示室
        (港区白金台4-6-2 ゆかしの杜内)
■開館時間  :午前9時~午後5時(土曜日のみ午後8時まで)
        ※入館受付は閉館30分前まで
■休館日   :1月21日(木)・2月18日(木)・3月18日(木)
■企画展観覧料:大人 200円(160円) 小・中・高校生 100円(80円)
        ※常設展とのセット料金 大人 400円(320円)
                    小・中・高校生 100円(80円)
        ※()内は10名以上の団体料金です。
        ※区内在住・在学の小・中・高校生、区内在住の65歳以上の方、区内在住の障害者とその介助者(1名)の観覧料は無料となります
         (証明ができるものをご持参ください)。
※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、混雑時は入場制限を行う場合があります。
 また、今後の状況により会期等が変更となる場合があります。
■港区立郷土歴史館ホームページ: https://www.minato-rekishi.com/

===同時開催===
「未来に伝えよう!みなと遺産 新指定文化財展(令和2年度)」
令和2年度も新たに、港区の歴史にかかわる重要な建造物1件、歴史資料2件の計3件を文化財指定しましたので、ご紹介します。

建造物  ・旧畠山一清邸 翠庵・明月軒・沙那庵・浄楽亭・毘沙門堂(5棟)
歴史資料 ・東禅寺事件銀製メダル及び江幡家文書(32点)
     ・紅葉館資料(2点)

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