滋賀・甲賀市「春季特別展『猿楽と面 ―大和・近江 および 白山の周辺から―』3月10日(土)より開催」

MIHO MUSEUM(所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 館長:熊倉功夫)は、2018年(平成30年)3月10日(土)~6月3日(日)までの期間、春季特別展「猿楽(さるがく)と面(おもて) ―大和・近江 および 白山の周辺から―」を開催いたします。

■開催趣旨
「猿楽(さるがく)」とは、能と狂言で構成される現在の能楽の古称です。
その起源は、大陸から伝来した「散楽(さんがく)」に由来し、日本古来の芸能と融合しながら完成度の高い歌舞劇へと進化したとされています。
田楽(でんがく)や猿楽など多くの座が競い合い、また影響しあう中で、室町時代初期に観阿弥、世阿弥によって大成された「能」「狂言」の様式は、日本を代表する芸能のひとつである「能楽」として、現在に受け継がれています。
本展覧会は、平安時代後期、鎌倉時代の古面に始まり、南北朝から室町、安土桃山時代の大成期にわたる350面(うち重要文化財80面)の「面(おもて)」を通して、中世の人々が熱狂した「猿楽」の世界を、主に彫刻史の観点から、文化芸能史、文学史の側面も絡めながら、紐解いていきます。
※会期中展示替えあり

■開催概要 
展覧会名:春季特別展「猿楽と面 ―大和・近江 および 白山の周辺から―」
英語タイトル:Sarugaku Masks: Shaping the Culture of Noh
開催期間:2018年(平成30年)3月10日(土)~ 6月3日(日)
会  場:MIHO MUSEUM
     〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
     Tel:0748-82-3411 Fax:0748-82-3414 
     URL http://miho.jp
主  催:MIHO MUSEUM、京都新聞
後  援:※滋賀県、※滋賀県教育委員会、※NHK大津放送局、※BBCびわ湖放送、
     ※エフエム京都 ※申請中
担当学芸員:桑原 康郎(MIHO MUSEUM学芸員)
      片山 寛明(MIHO MUSEUM特任学芸員)
      高梨 純次(公益財団法人 秀明文化財団参事)
展示構成:1.猿楽の源流 
     2.猿楽と面 ― 大和
     3.猿楽と面 ― 近江
     4.猿楽と面 ― 白山周辺
     5.近江の面打 ― 井関
     6.狂言
展示総数:約370点(予定・展示替えあり)
     重要文化財 84点(うち面80点)
     重要美術品 3点
     県・市・町指定品 178点
開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】
休館日:毎月曜日 ※4月30日(月・振休)は開館、5月1日(火)は休館
入館料:一般1,100円、高・大生800円、小・中生300円
    【20名以上の団体は各200円割引】
次回予告:2018年6月30日(土)~8月26日(日)
     夏季特別展「赤と青のひ・み・つ 
     ―おとなもこどもも遊んでみよう! 色いろイロの世界」(北館)(仮称)

展覧会関連イベント:
1. 能の実演とお話し「能楽ワークショップ」
 ●講師:片山 九郎右衛門師(観世流能楽師)
 ●日時:4月29日(日)14:00~15:30●会場:南レクチャーホール
 ●定員:100名 ●予約方法:・4/29ワークショップ希望・氏名・住所・
  電話番号・メールアドレス・参加人数を明記してinformation@miho.jpまで
  メール送付
2. 講演会「面のおもしろさ」
 ●講師:伊東 史朗(本展覧会の監修者、MIHO MUSEUM研究顧問、
     和歌山県立博物館館長、京都国立博物館名誉館員)
 ●日時:4月22日(日)13:30~15:00
 ●会場:南レクチャーホール●定員:100名
 ●予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布●参加無料(入館料要)
3. シンポジウム「猿楽と面の進展―各地に残る面から」
 ●コーディネーター:高梨 純次(公益財団法人 秀明文化財団参事)
  ※パネリストは、各地の研究者を数名予定
 ●日時:5月13日(日)13:30~15:30
 ●会場:南レクチャーホール●定員:100名
 ●予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布●参加無料(入館料要)
4. ギャラリートーク「学芸員による特別展解説ツアー」
 ●担当:桑原 康郎(MIHO MUSEUM学芸員)
 ●開催日:3月24日(土)、4月28日(土)、5月19日(土)、※6月2日(土)
 ●時間:13:00より約1時間 ※6月2日のみ14:00より
 ●美術館棟エントランス集合にて展示解説ツアー●参加無料(入館料要)

子ども向けプログラム:
1.「子どものアトリエ」
 「古代アッシリアのレリーフ」 3月25日(日)、5月20日(日)
 「ローマのモザイク」4月8日(日)
 ●13:30~16:00●小学生対象●定員10名●材料費500円
 ●参加する子どもと引率者2名まで入館無料●定員になり次第締切
2.「わくわくミュージアム」※日時は決定次第HPにて発表
 ●上記いずれも 予約・問合せ:教育普及担当 TEL. 0748-82-8036
  FAX 0748-82-2834

春のコンサート:「情熱のピアニスト 熊本 マリ・リサイタル」
 ●出演:熊本 マリ (ピアニスト)
 ●日時:5月19日(土)15:00~16:30
 ●会場:南レクチャーホール●定員:100名
 ●参加費:一般7,000円/MIHO MUSEUM友の会会員6,000円
 ※料金には入館料、コンサート鑑賞、消費税が含まれています。
 ※お食事・喫茶はありません。
 ●予約・問合せ:広報担当TEL.0748-82-3411

■作品画像
1. 旧金剛宗家伝来 翁(白式尉)〔重要文化財〕室町時代 
  三井記念美術館蔵 展示:4/10~5/6
2. 追儺 桃山時代 1581年(天正9) 
  滋賀県・石山寺蔵 展示:5/8~6/3
3. 若女 〔重要文化財〕 鎌倉時代 1291年(正応4)
  岩手県・中尊寺蔵 展示:4/10~5/6
4. 福太夫 〔滋賀県指定〕 室町時代
  滋賀県・油日神社蔵 展示:3/10~4/8
5. 父尉 室町時代前期 15世紀
  福井県・福井県立博物館 展示:5/8~6/3
6. 喝食 〔重要文化財〕 桃山時代1616年(元和2)
  岐阜県・長瀧白山神社蔵 展示:5/8~6/3
7. 乙 〔重要文化財〕 桃山時代
  岐阜県・関 春日神社蔵 展示:5/8~6/3

■MIHO MUSEUMについて
MIHO MUSEUMは1997年11月に、琵琶湖の南、自然豊かで風光明媚な湖南アルプスの山中に誕生しました。
建築設計は、フランス・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドで世界的に知られるI.M.Pei氏によるものです。設計のテーマは「桃源郷」。東晋の詩人、陶 淵明の「桃花源記」にある仙境の楽園―桃源郷の物語を、構想・設計・建設に6年の歳月をかけて、信楽の地に実現したのです。
美術館棟へは、枝垂れ桜の並木道を通り、銀色に輝くトンネルを抜け、深い谷を越える吊り橋を渡って行きます。美術館棟は、「自然と建物と美術品」「伝統と現代」「東洋と西洋」の融合をテーマに、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。幾何学模様が織りなすガラス屋根からは、明るい太陽の光が降り注ぎ、訪れる人をやさしく包み込んでくれます。
所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、アメリカなどの古代美術と、仏教美術や、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3000件からなり、季節により内外からの出陳を加えて、常時250~500点を展示しています。
その質の高いコレクションは、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、オーストリア・ウィーン美術史美術館、オランダ・ライデン国立古代博物館などで公開され、海外からも高く評価されています。
施設としては、2つのホール、オリジナルグッズをそろえた3つのショップ、無肥料・無農薬の厳選された食材を使用したレストランと、喫茶各1店舗があります。
レストラン別室では、団体様用の昼食も提供しています。
MIHO MUSEUMは、信楽の大自然、建築、美術品、すべてが融合した感動の空間です。

MIHO MUSEUM (ミホ・ミュージアム)
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
TEL.0748-82-3411
FAX.0748-82-3414
URL. http://miho.jp

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